50坪の家を解体するのにかかる費用は?材質ごとの違いで比較

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50坪の家を解体したいけど、費用はいくら必要なのか不安に感じると思います。

実は、住宅が木造か鉄骨というだけでも費用が約40万円ほどの差が出てきます。また解体以外にも、ブロック壁の取り壊しや地鎮祭といった費用が発生するため、費用が思っていた以上に高くなってしまいます。

  • 住宅の構造によって解体費用が変化する
  • 解体以外で費用が発生する場合がある
  • この記事では、住宅の構造による解体の相場と、解体以外で発生する費用、そして家の解体費用を少しでも安く抑えるための方法を解説します。最後まで読めば、安心して50坪の家の解体に踏み切れますよ。






    1. 坪の家の解体にかかる費用の相場

    住宅の建物には、木造住宅・鉄骨造住宅・鉄筋コンクリート造(RC)住宅があります。また、それぞれの造りによって、解体する際の費用は異なります。

    ここでは、それぞれの建物を解体した場合に、どれ位の費用がかかるのかを見ていきましょう。

    1.1. 木造住宅の場合

    解体にかかる木造住宅の1坪当たりの単価は、平均で27,000円とされています。そのため、50坪の解体にかかる費用は、全国平均で約135万円になります。

    また、地域別の坪単価を見てみると、最も安いのが中部地方の25,000円、反対に坪単価が最も高いのが、関東地方の33,000円が目安とされています。

    しかし、これらの費用相場は、解体するために必要となる作業によっては、大きく変わる場合があるので注意が必要です。

    また、実際に行われている解体の種類には、「重機解体」と「手解体」という工法があります。現在では、重機解体と手解体を併せた「重機併用手こわし工法」が主流とされています。

    内訳として重機解体に比べ、手解体の工事費のほうが、約30%〜50%高くなる傾向にあります。

    手解体が必要となるケースとして、解体する建物の敷地内に、重機を設置できるスペースがない、道路が狭くて重機が入れない場合があげられます。

    また、重機解体よりも、手解体のほうが騒音防止になり、近隣住民への迷惑を防ぐことができるというメリットがあるため、一般的な工法として利用されています。

    1.2. 鉄骨造住宅の場合

    鉄骨造住宅は木材と比べ、非常に強固な鋼材が使われているため、解体の工期が長くなることを理由に、費用が高くなる傾向にあります。

    鉄骨造住宅の坪単価は約38,000円で、50坪の解体にかかる費用としては約190万円になります。

    しかし場合によっては、最大で350万円近くかかることも考えられるので注意しましょう。

    この理由として、建物によって「アスベスト」などの建材が利用されている場合には、分析・調査費・除去費用がかかることが挙げられます。なので、手解体による作業比率が高くなると、人件費が木造解体に比べて手間がかかり、費用が追加される傾向にあるということを知っておきましょう。

    また他社と比較して、あまりにも安い見積もりを提示してくる解体業者には、注意が必要です。

    不法投棄などの違法行為や、従業員に無理な負担を強いるなどの問題が、発生する可能性も否定できません。安易に単価の安い業者に飛びつかずに、まずはじっくりと、信頼できる解体業者を探してみてはいかがでしょうか。

    1.3. 鉄筋コンクリート造住宅(RC)の場合

    木造や鉄骨に比べて、鉄筋コンクリート造住宅(RC)の場合、さらに頑丈な造りとなっています。そのため、解体する際の費用がかさむことを、覚悟しておかなければなりません。

    鉄筋コンクリート造住宅の坪単価は45,000〜80,000円で、50坪の家を解体した場合は、最高で400万円程度かかるケースもあります。

    建造物としては、木造や鉄筋住宅に比べて、頑丈なことがメリットとされますが、解体する場合は、手間賃がかかることも考えられます。また、作業工程の中で、火力が強い「酸素バーナー」などの強い火力が必要となる場合、さらに費用がかさむというデメリットも。

    もし、少しでも費用を安く済ませたいのであれば、時間に余裕がある場合に限りますが、ご自身である程度の廃材等を処分されることで、費用を安く抑えることを、視野に入れてみることをおすすめします。

    2. 家の解体以外で発生する可能性がある費用

    住宅などの建物以外にも、土地に備え付けられている樹木やガレージ、あるいは埋設物の撤去にかかる費用がかかることも考えられます。

    また現在では使用されていませんが、アスベストの処分が必要となるケースもあるので、あわせて見ていきましょう。

    2.1. ブロック塀やガレージ撤去などの付帯工事費用

    家のガレージなどのエクステリアや、庭に植えられている樹木・ブロック塀・床をコンクリート状に固めた「たたき」などの撤去は、別料金として請求されます。

    また、設置物を取り壊すことを望まない場合でも、解体作業に必要な重機の搬入が困難になるなどの理由で、やむを得ず撤去する場合も。その際の費用が加算される可能性も否定できません。

    このほか、解体後に発生した「廃棄物」は、家庭ゴミなどの一般廃棄物と区別され、産業廃棄物扱いとなります。もちろん、解体業者にこれらの処分をお願いすることも可能ですが、別途料金がかかるので注意が必要です。

    2.2. 埋設物の撤去にかかる費用

    敷地内の地中に埋まっている、コンクリートの建築資材や、瓦・木材などのゴミなどの廃棄物のことを、地中埋設物といいます。

    「家に廃棄物なんてあるはずがない」と思われる方が多いかもしれませんが、実際に工事をしてみると、地中埋設物が発見されるケースも少なくありません。

    もし、土の中にコンクリートや廃棄物などの、地中埋設物が埋まっていた場合、撤去や処分にかかる費用を追加料金として請求されることがあります。

    この撤去費用は、地中埋設物の種類によって異なりますが、数万円から高いものでは10万円以上かかる場合もあるので、覚えておきましょう。

    2.3. アスベストの処分費用

    アスベスト(石綿)には、発がん性物質が含まれているため、今では使用が禁止されています。しかし、古い鉄骨製や鉄筋コンクリート製の家屋には、アスベストが含まれている可能性があります。

    この場合、アスベストが飛散しないような工法が必要になり、廃棄物処理業者への処分を依頼する費用が別途かかります。

    また、国土交通省調べ(2008年)による、除去費用にかかる相場の目安が発表されているので、以下の表にてご紹介いたします。

    アスベスト処理面積 処理費用
    処理面積300m2以下 20,000円/m2 〜 85,000円/m2
    処理面積300m2〜1000m2以下 15,000円/m2〜 45,000円/m2
    処理面積1000m2以上 10,000円/m2 〜 30,000円/m2

    アスベストの処理面積が300m2以下の場合、面積が小さいため、費用の目安の幅が非常に大きくなっていることが分かります。

    実際に、アスベストの除去や撤去作業の目安は、使われている部位や量などによって大幅な違いがあり、20万円から数百万円と言われているので、事前に調べておくことをおすすめします。

    3. 家の解体費用が相場よりも高くなるケース

    一般的な家の解体費用相場よりも、さまざまな事情により、費用の負担を強いられるケースも考えられます。

    例えば、地鎮祭やお祓いを実施する場合や、建物の高さなども影響してきます。また解体作業を行う際には、重機が必要となりますが、これらの車両を駐車するスペースを、確保するための費用などが考えられます。

    3.1. 地鎮祭やお祓いを実施する場合

    基本的には、解体前に地鎮祭やお祓いを、実施しなければならないという義務はありません。

    しかし、多くの場合、これらの儀式を行う必要があると考える人が多いようです。

    実際に工事の安全を祈願して、着工前に地鎮祭やお祓いを行う場合、神主へのお礼やお供え物代を合わせると、30,000円程度の費用がかかることがあるので、覚えておくとよいでしょう。

    また、お祓いの際の服装についてですが、きちんとしたい場合にはスーツで参列される方もいますが、とくに決まりはないので、普段着で参列しても問題ありません。

    3.2. 家が2階建ての場合

    お住いの建物が平屋であれば、使用する重機が比較的小型で済むので、同じ50坪の家を解体する場合でも、2階建てや3階建ての家に比べて、費用が安くなることが多いです。

    この理由として、建物の高さが大きいほど、クレーン車などの大型重機が必要とされることが挙げられます。

    このほか一戸建てでも、自宅に地下室がある場合は、解体工事を行う前に、お住いの地域の市町村役場での手続きが必要になります。

    また、解体費用や廃材の処分料以外に、地下部分の「埋め戻し」の費用が加算されるため、それなりの費用がかかります。そのため、あらかじめ見積もりを取っておくことをおすすめします。

    3.3. 工事車両を駐車するスペースがない場合

    工事に使う車両や、重機などを駐車するスペースがない場合、解体予定の建物付近にある、有料駐車場の料金を負担する必要が出てきます。

    さらに、梅雨などの天候不良が多い時期や、解体作業に要する日数がかかることが予想される場合、工事期間が延びることで、駐車料金の負担が大きくなっていくことも考えられます。

    とくに都市部などの駐車料金は、郊外に比べると割高になるため、季節や工事期間にかかる日数の概算を調べておいたほうが、良いかもしれません。

    4. 家の解体費用を安く抑えるためには?

    家の解体費用はそれなりにかかりますが、少しでもコストを安く抑えたいと考える方も、多いのではないでしょうか?

    ここでは解体費用を安くするための方法を解説していきます。

    4.1. 事前に家財道具を処分しておく

    解体工事を行う際に、家財道具が家の中に残っている場合は、もちろん解体業者に処分を依頼することもできます。

    しかし、これらを撤去及び処分するためには、別途料金がかかります。

    少しでも費用を安く抑えるための方法として、家財道具の中でまだ活用できるものがあれば、リサイクルショップに持ち込んでみましょう。

    ほかにも、知人に譲ったりするなど、家の中にある物を減らすと解体費用を安く抑えられるかもしれません。

    4.2. 助成金や補助金の制度を利用する

    条件付きではありますが「特定空き家に該当する物件」を解体する場合であれば、自治体によって補助金が出る地域があります。

    例えば、埼玉県蕨市では上限が「30万円」という条件付きで、解体工事の費用として3分の1が助成されることも。

    まずは、解体前にお住いの地域でこの制度が利用できるか、最寄りの市町村役場に相談されるか、あるいはホームページで調べてみることをおすすめします。

    5. 自分に合った解体業者を見つけよう

    家の解体は、住宅の構造によって費用が変化するだけでなく、解体以外でも費用が発生してしまうことがお分かりになったと思います。

    また記事を通して、家の解体費用を安く抑えるには家財道具を処分する、補助金を活用してみるなどの方法がありました。また解体業者を複数比較すると、より安い業者を選定できます。

    事前に解体費用の相場を理解して、費用を安く抑えながら、自分に合った解体業者を選んでみましょう。



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