鉄筋コンクリート造の家の解体費用|相場と節約術を押さえよう

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鉄筋コンクリート造の家の解体費用|相場と節約術を押さえよう

家を解体するということは、なかなか体験できることではありませんが、老朽化などで建て替えしなければならないときには、どこに依頼したらよいのでしょう。また、費用はどのくらいかかるのかなど、わからないことだらけだと思います。

ここでは、鉄筋コンクリート造の家に焦点をあてて、解体費用の相場と少しでも節約して解体するための、節約術などを説明していきます。



1. 鉄筋コンクリート造の家の特徴

鉄筋コンクリート造(RC造)はコンクリートの中に、鉄筋を入れた素材で建てられた建物を言います。主に、中高層のマンションなど、集合住宅に用いられますが、戸建てにも用いられています。鉄筋は引張力は強いですが、熱に弱くて錆びやすいという特徴があります。反して、コンクリートは熱に強く引張力に弱いので、熱に弱い鉄筋をコンクリートで覆うことで、熱から鉄筋を守り酸化を防ぐことができます。

鉄筋コンクリート造は、この2つの材料を組み合わせることで、デメリットとなる点を補い、耐震や耐久、耐火、劣化、遮音、断熱性が非常に高いことが特徴です。 

  

2. 鉄筋コンクリート造の家を解体する手順

鉄筋コンクリート造の家は、とても頑丈な作りになっている分、解体工事は難しく大きな工事になります。コンクリートと鉄筋を解体していくので、大型重機が必要になります。解体工事を行うときは、現場調査を念入りに確認する必要があります。ここでは、実際に鉄筋コンクリート造の家を解体する手順を、説明していきます。

2.1. 業者探し

解体作業を行う際に、一番重要となるのが業者探しです。ここは、1~2カ月は時間をかけて信頼できる業者を見つけるようにしましょう。

見積もりは必ず現場を見てもらう

まず、鉄筋コンクリート造の家を解体することが決まったら、業者探しを探しましょう。解体業者には、始めに図面や床面積などを見せますが、メールや口頭で伝えるのではなく、必ず現場を見てもらうようにしましょう。なぜなら、図面を見ただけではわかりづらいところがあるからです。実際に見てもらい、見積もり範囲を打ち合わせしておくことで、相見積もりをしても比較検討ができます。

解体業者の信頼

費用の確認をすることも大切なことですが、その他にも作業してくれる人数や作業時間、搬出する車やガードマン、近隣への配慮なども聞いておくことが大切です。解体するに当たってかかる期間によっては、音やほこりなど近隣に迷惑をかけてしまうので、どのようなプランで作業を進めていくのかを、解体業者に確認しておきましょう。

大きな費用をかけて解体をするので、聞いておくことで会社の姿勢や信頼してもよい会社なのか、判断することができます。

正しい管理をしている会社

解体業者は、「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律」による、都道府県知事登録を受けている必要があります。しかし、解体業者の中には、産業廃棄物を不法投棄してしまう業者も、なきにしもあらずなので、正しく処理されたことを証明する「産業廃棄物管理表」を見せてくれる業者を、選ぶようにしましょう。

2.2. 家財の片付け

解体業者が決まったら、次は家財を整理しましょう。「解体するのだから、家財はそのままでもよいのでは?」と思いがちですが、家財道具をそのままにして解体してしまうと、分別することが大変です。したがって、解体する前に分別しておく必要があります。

また、解体業者が取り扱うがれきは産業廃棄物として扱われるので、家財道具の処分をお願いした場合、費用が高額になってしまいます。少しでも費用を安く収めたい時は、自身で家財の片付けを進めておきましょう。家財の片付けは、おおよそ2週間くらいでスケジュールを組んでおくと良いでしょう。

2.3. 工事前の申請・近隣への挨拶

解体工事に取り掛かる前に、やらなければならないことがあります。それは、工事前の申請と近隣への挨拶です。具体的にどうすべきなのかを、説明していきます。

解体工事前の申請1.書類の提出

「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律」に基づく書類を、市区町村に提出する手続きが必要です。これらは主に解体業者が行いますが、家主にも届出義務があるので、きちんと届け出ているのかを、必ず確認をしましょう。

また、鉄筋コンクリート造の家の解体は、大掛かりな工事になることが多いため、コンクリートを砕く重機の騒音や振動が起こることが想定されます。したがって、事前に特定建設作業届を提出したうえで、工事の着工をしなければならないため、依頼している側も知識として押さえておきましょう。

解体工事前の申請2.ライフラインの停止手続き

解体工事をする前に、ライフラインを止める手続きを行いましょう。ライフラインを止める手続きは、引っ越しなどと同じ方法で、ネットや電話で停止の手続きをすることができます。ただし水道に関しては、解体工事中や工事終了後に、散水をする場合があるので、解体業者と打ち合わせのうえで、手続きする日にちを決めておくようにしましょう。

近隣への挨拶

解体工事の日程が決まったら、近隣へ挨拶まわりに行きましょう。工事が始まると、ホコリや騒音などの迷惑が掛かる可能性が極めて高くなるので、工事内容を説明して理解してもらう必要があるためです。近隣の協力があって、はじめて工事ができるので、解体業者があいさつを行うことは必須です。

一番良いとされていることは、解体業者と家主で一緒に挨拶まわりをすることです。一緒にあいさつ回りを事前にしておくことで、クレームの予防にもなるため、解体業者と挨拶周りの日程調整をしておきましょう。

2.4. 解体工事

鉄筋コンクリート造の家は頑丈な構造なので、木造や鉄骨と比べると工期が長くなります。工事中は、コンクリートを重機で壊して砕き、小さくして回収するので、騒音や振動などが木造よりも大きくなります。そのため、朝や夕方などの人の多い時間は避けて、作業を行わなければならないため、作業できる時間が限られてしまいます。解体工事までにかかる書類準備や届出の日数は、約1週間から2週間ほど掛かります。

解体工事が着工してから完了までにかかる時間は、戸建の木造の家だと最低10日ほど掛かりますが、鉄筋コンクリート造の家だと、3カ月以上かかることが予想されます。また、雨や台風などの悪天候により、工事が延期することもあります。契約時に、その点について必ず説明があるので、スケジュールは余裕を見ておくようにしましょう。

3. 鉄筋コンクリート造の家の解体費用の相場

鉄筋コンクリート造の家は頑丈な作りで出来ているので、木造や鉄骨造と比べると大掛かりな解体作業になります。鉄筋コンクリート造の家の解体費用の相場は一体どのくらいあるのでしょうか。費用の算出方法など具体的に解説していきます。

3.1. 鉄筋コンクリート造の家の解体費用とは?

鉄筋コンクリート造の家の解体は、「坪単価×延床面積+その他の工事費用」で算出されます。延床面積は、家屋の床面積の合計になるため、車の車庫や塀の解体などは含まれないので、注意が必要です。

解体費用の例をいくつか見てみましょう。

構造(坪数) 解体費用
RC構造2階建て(40坪) 約400万円
RC構造2階建て(20坪) 約200万円
RC構造4階建て(100坪) 約530万円
RC構造5階建て(260坪) 約1,400万円

例を見てみると、坪数が解体費用に大きく関わってきますが、解体費用総額はあくまで目安にしかならず、その他の工事費用として、立地条件や解体方法などでも金額が大幅に変わってきます。

3.2. 鉄筋コンクリート造の家の坪単価は?

鉄筋コンクリート造の家の坪単価の目安は、1坪当たり35,000から70,000円程度と言われています。

坪数別の解体工事の相場を見てみましょう。

坪数  価格幅 相場
10坪未満  3.4万円から13.4万円 約7.2万円
10坪台  1.8万円から15.1万円 約6.1万円
20坪台  1.9万円から13.1万円 約3.8万円
30坪台  1.0万円から11.8万円 約5.8万円
40坪台  1.6万円から7.6万円 約4.0万円
50坪台  1.9万円から8.6万円 約4.6万円

坪単価は、地域によって幅があります。例えば、関西だと一坪当たり3.4万円のところ、関東だと一坪当たり5.2万円になるなど、地域によって坪単価が変わります。よって、あくまでも解体する際の参考として、覚えておきましょう。

3.3. 家の大きさや立地条件

家の大きさ

鉄筋コンクリート造の家は木造家屋と違い、頑丈な作りでできているので解体工事がしにくく、重機の使用や作業の工程も多くなるため、費用が高くなる傾向があります。そして、駐車場や車庫などがある場合は、その分の解体費用も掛かります。

立地条件

鉄筋コンクリート造の解体には、大型の重機やトラックを使用します。しかし、狭い路地の住宅密集地などでは重機やトラックが入れないため、廃材を作業員が手作業で運んだりしなくてはならないため、重機を使うよりも解体費用が高くなります。

解体費用は、家の大きさや立地条件によって大きく増減するので、注意が必要です。解体業者に見積りを出してもらう際は、実際に来てもらって家屋の大きさや立地条件などを、加味した見積りにしてもらうようにしましょう。

3.4. 解体費用の内訳

解体費用の内訳は、下記のようになっています。

  • 人件費:約3割~4割
  • 産業廃棄物処分費用:約3割~4割
  • 諸経費が約2割~3割
  • 諸経費:2割~3割

人件費

鉄筋コンクリートの解体には、人件費がかかります。鉄筋コンクリート造の家屋の解体は、大掛かりな工事になるため、作業日数も木造や鉄骨造と比べて長くなるので、その分人件費も掛かってきます。1日当たり10,000~20,000円程度掛かることを覚えておきましょう。

産業廃棄物処分費用

家屋の解体で出た木片や鉄くずは、産業廃棄物として専門業者に引き取ってもらいます。産業廃棄物は、料金を支払って引き取ってもらいますが、量が多いほど廃棄料が高くなります。また、都市部の廃棄物処分料は、地方と比べて高めに設定しているところが多いので、都市部の解体費用は高くなる傾向にあります。

諸経費

解体工事をするにあたり、周辺への被害を防止するため、養生シートを用いて建物の周りを囲い、コンクリートの破片が飛んだり、ほこりがひろがったりすることを防ぎます。このような予防策も、諸経費に含まれます。

また、近隣住宅への挨拶周りの手土産や重機の燃料代、役所申請費用なども諸経費に含まれます。見積をするときの目安として、諸経費が掛かることも覚えておくと良いでしょう。

4. 鉄筋コンクリート造の家の解体費用を節約するコツ

木造や鉄骨と違って、解体が大掛かりになる鉄筋コンクリートですが、解体費用を節約できるコツがあります。解体をして、新しく家を建てる予定の方もいれば、老朽化で解体せざるを得ない方もいることでしょう。少しでも解体費用を安くできるように、節約術を説明していきます。

4.1. 一括見積で条件の良い解体業者を探す  

家を解体することになり、いざ解体業者を探そうとしても、「何社もあってどこに依頼したらよいのかわからない」ということがあるかと思います。そんな時には、一括見積サービスを利用しましょう。家から近いところで、どれだけの解体業者がいるのか、会社ごとの詳しい詳細なども含めて知ることができます。

また、一括見積を利用すると、地域での坪単価の相場もわかるので、比較材料にすると良いでしょう。地域での相場単価がわかっていれば、その他費用がどのくらいなのかが計算しやすくなります。一括見積りサービスの「ヌリカエ」は、高すぎる見積もりの会社は除外していけます。さらに、信頼できる解体業者かどうかの判断材料となるでしょう。


4.2. 不用品はできるだけ自分で処分する

処理費用を節約

解体をすると、コンクリートや鉄くずなどのごみがたくさん出ます。通常、一般の方が捨てるゴミは、一般廃棄物となりますが、業者が処理するとなると同じゴミでも、産業廃棄物という扱いになります。一般廃棄物と産業廃棄物では処理費用が異なり、産業廃棄物のほうが高くなります。したがって、事前に不要となる不用品は、市町村の処理サービスを利用して処分しておきましょう。

使えるものは買い取り・引き取り

不用品と言っても、まだ使えるものはあるはずです。例えば、家電や家具など処分するにしても、処分費用が掛かってしまうので、使えるものはリサイクルショップなどの買取業者に、引き取ってもらいましょう。万が一、買取金額がつかなくても、無料で引き取ってくれる場合もあります。

家電製品の中には、メーカーによる無償引取りになるものもありますが、いつ購入したかによって取り扱いが異なるので、メーカーや購入店に、引き取ってもらえるかどうかを確認をしましょう。

4.3. 解体業者に直接依頼して中間マージンを避ける

解体工事をしてくれる業者を知らずに、建築会社やハウスメーカーなどに、解体を依頼してしまうようなケースがあります。そうすると、依頼された会社は注文だけ請け負い、解体作業自体は下請けに任せます。請け負った会社は、工事代とは別に紹介料として費用の上乗せを行い、その費用を依頼者に請求します。それが、中間マージンです。

そのような業者に依頼してしまうと、中間マージン費用が上乗せされてしまいます。また、実際に解体を行う業者と直接やりとりができなくなってしまうので、安心して解体作業を任せてよいのか不安が残ります。少しでも節約して解体を行いたい時は、解体業者に直接依頼をして、中間マージンが発生することを避けるようにしましょう。

5. 家の解体費用を上手に節約しよう

鉄筋コンクリート造は、木造や鉄骨と比べて、解体費用が高くなる傾向があります。家を解体することは、一生に一度あるかないかです。悪徳な業者に高額な費用を請求されないように、優良な解体業者を見つけましょう。

5.1. 優良な解体業者を選ぶならヌリカエの一括見積もり

優良な解体業者をお探しなら、「ヌリカエの一括見積り」がおすすめです。一括見積りなので、一度に複数の解体業者を比較検討することができ、見積もりは無料で行えるので安心です。解体をご検討中の方や解体業者をお探し中の方は、ヌリカエの一括見積りが大変便利でおすすめです。